IGTV(Instagram TV)とは、Instagramが提供していた長尺動画の投稿・視聴ができるプラットフォーム機能の一つです。
通常のInstagram投稿では制限されていた動画の長さを大幅に延長し、最大60分までの動画をアップロードできるようにすることで、よりリッチで長時間のコンテンツを提供できるようにしたものです。
この機能は、Instagramのアプリ内からも利用可能で、縦長のスマートフォン画面に最適化された縦型の動画コンテンツが特徴です。
視聴者は動画の再生中に他のコンテンツにシームレスに移動できるため、使い勝手が良く、エンターテインメントから教育、商品紹介まで幅広い動画コンテンツに適用されていました。
IGTVは、2018年にInstagramの動画コンテンツ戦略の一環として導入され、YouTubeなどの動画プラットフォームに対抗するものとして注目を集めました。
この機能により、クリエイターやブランド、一般ユーザーは、インスタグラムの通常の投稿では伝えきれない詳細なコンテンツを提供することが可能になりました。
また、IGTVでは、視聴者が動画にコメントしたり、リアクションをしたりすることで、双方向のコミュニケーションが可能であり、動画コンテンツを通じたフォロワーとのエンゲージメントの向上が期待されていました。
一方で、Instagramは2021年以降、動画コンテンツの整理と機能統合を進めており、IGTVの機能は通常のフィード動画や「Instagram Reels」と一体化される形で提供されています。
これにより、Instagram上での動画コンテンツは、長さや形式に関わらず一つの場所で管理・視聴できるようになりました。
そのため、現在では「IGTV」という独立した機能名はあまり使われなくなり、Instagramの動画投稿全般を指して説明されることが多くなっています。
IGTVの当初のコンセプトは、縦型動画に特化したプラットフォームを作ることで、スマートフォンユーザーにとっての動画視聴体験をより快適にすることにありました。
しかし、Instagram全体の動画戦略が進化するにつれ、IGTVもその役割を変化させ、今ではInstagram内の動画体験の一部としてその存在を維持しています。
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