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オートスケーリング

オートスケーリング

オートスケーリングとは、クラウド環境においてシステムの負荷に応じてサーバーやリソースの数を自動的に増減させる仕組みです。
トラフィックが急増したときにはサーバー台数を増やして処理能力を高め、逆にトラフィックが減少したときにはサーバーを減らしてコストを削減することで、効率的なリソース利用を実現します。 オートスケーリングの主な特徴と利点は以下の通りです: 動的なリソース調整: サーバーのCPU使用率やメモリ使用率、ネットワークトラフィックなどのモニタリングデータに基づいて、自動的にスケーリングが行われます。設定した閾値を超えた場合に新たなサーバーを追加(スケールアウト)し、負荷が低下した際には不要なサーバーを削除(スケールイン)します。 コスト効率の向上: リソースを必要なときにだけ動的に増減させるため、常に最適なリソース数を維持できます。これにより、システムをピーク時に合わせて過剰に用意しておく必要がなく、運用コストの最小化が可能です。 高可用性: システムに障害が発生した際に、自動的に新しいサーバーを立ち上げることで、サービスの可用性を維持します。また、複数のサーバーにトラフィックを分散させることで、単一障害点のリスクを減らします。 ピーク時の対応: 予期せぬトラフィックの急増(セールやキャンペーンの開始時など)にも、オートスケーリングにより迅速にリソースを追加でき、サービスのパフォーマンスを維持します。 マニュアルスケーリングのサポート: 自動スケーリングに加えて、管理者が手動でスケールアウトやスケールインを指示することも可能です。これにより、特定のイベントやキャンペーンなどの事前に予測される負荷に対して準備ができます。 代表的なクラウドサービスとして、AWSのAuto Scaling、Microsoft AzureのVirtual Machine Scale Sets、Google Cloud PlatformのAutoscalerなどがあり、各クラウドプロバイダーはオートスケーリングのための豊富な機能を提供しています。
オートスケーリングの適切な設定により、システムの信頼性を維持しつつ、効率的な運用とコスト削減を実現することができます。

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