用語辞典
Dictionary
canonicalタグ
canonicalタグ(カノニカルタグ)とは、ウェブページのHTMLの
内に設定するタグで、そのページの「正規(canonical)」なURLを検索エンジンに伝えるためのものです。これにより、重複したコンテンツが複数のURLで存在する場合でも、検索エンジンに対してどのページを「オリジナル」として評価すべきかを示すことができます。
canonicalタグを適切に使うことで、SEO(検索エンジン最適化)の効果を高め、重複コンテンツによる評価の分散を防ぐことができます。
canonicalタグの基本構文: canonicalタグは、以下のようにタグを用いてHTMLに記述します: html コードをコピーする この例では、ページの正規URLを「https://example.com/page/」であると検索エンジンに伝えています。
これにより、同じ内容のコンテンツが他のURL(例: https://example.com/page/?ref=123 など)で存在していても、検索エンジンはhref属性で指定されたURLを優先的に評価し、検索結果に表示します。
canonicalタグの必要性: ウェブサイトの構造やユーザーの利便性のために、同じコンテンツが異なるURLで表示されることがあります。
例えば、以下のような状況が考えられます: パラメータ付きURL: 商品リストページでフィルタリングやソートを行った際に、URLにクエリパラメータが追加される場合(例: https://example.com/products?category=shoes)。 セッションIDの付与: セッションIDがURLに付与されることで、同じページでも異なるURLが生成される場合(例: https://example.com/page/?session=abcd1234)。 HTTPとHTTPS、wwwの有無: 同じコンテンツが「https://www.example.com」と「http://example.com」の両方でアクセス可能な場合。 こうしたケースでは、検索エンジンがどのURLを評価すべきかを正しく認識できないため、コンテンツの評価が分散されてしまうリスクがあります。
canonicalタグを設定することで、検索エンジンに対して「このページがオリジナル(正規のURL)です」と示し、評価の分散を防ぐことができます。
canonicalタグの効果: 重複コンテンツの回避: 検索エンジンは重複したコンテンツを嫌い、評価を分散する傾向があります。
canonicalタグを使って正規のURLを指定することで、重複コンテンツとしてペナルティを受けるリスクを軽減し、検索エンジンの評価を集中させることができます。 SEO効果の向上: 正規のURLを検索エンジンに伝えることで、そのページの評価が高まり、検索結果での上位表示に有利になります。
特に、同じコンテンツが複数のURLでアクセス可能な場合にcanonicalタグを適切に設定することで、SEOの効果を最大化できます。 クロールの効率化: canonicalタグを設定することで、検索エンジンのクローラーが重複コンテンツを巡回する無駄を減らし、サイト全体のクロール効率を向上させることができます。
これにより、検索エンジンが重要なページを適切にインデックス化する助けとなります。
canonicalタグの注意点: 相対URLではなく絶対URLを使用: canonicalタグのhref属性には、できるだけ絶対URL(プロトコル、ドメイン名、パスすべてを含むURL)を指定することが推奨されています。
これにより、検索エンジンが正規のURLを正しく認識しやすくなります。 自己参照canonicalタグ: 各ページにcanonicalタグを設定する際、そのページ自体を正規URLとして指定すること(自己参照)が一般的です。
これにより、万が一同じコンテンツが異なるURLで存在する場合でも、検索エンジンは正規のページを確実に認識します。 html コードをコピーする 異なるコンテンツには異なるcanonicalタグ: 異なるコンテンツを持つページ同士で同じcanonicalタグを設定すると、検索エンジンが誤った判断をする可能性があります。
それぞれのコンテンツに固有のcanonicalタグを設定することが重要です。 リダイレクトとの併用: 正規URLの指定には、301リダイレクトと併用する場合もあります。
canonicalタグはあくまで「推奨」を示すものですが、リダイレクトは強制的にURLを変更するため、併用することで確実にユーザーと検索エンジンを正規のページに誘導できます。
canonicalタグは、ウェブサイトのSEO対策において非常に重要な役割を果たします。
適切に設定することで、重複コンテンツによる評価の分散を防ぎ、検索エンジンからの評価を向上させることができます。
特に、大規模なサイトやECサイトでは、多様なURLが発生しやすいため、canonicalタグを用いて正規URLを明確にすることが不可欠です。 用語辞典ページに戻る
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